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【これってLCL?FCL?】貿易・物流のプロが分かりやすく解説します!

こんにちは!yukiblogです。

都内の商社に勤めている現役サラリーマンで、日々トレーディング業務にいそしんでいます。

今回は、貿易初心者が最初に引っかかる、LCL・FCLという物流用語について分かりやすく解説したいと思います。

このブログにしてはめずらしく、専門的な記事になりますが、最後までお付き合い頂ければと思います^ ^

本記事は、こんな方にオススメです。

・転職・新卒で商社・物流業界に入社を考えている。

・物流用語が多すぎてよくわからない。用語を解説してほしい。

・本当に分かっているのか不安。。教えてほしい

では、早速ですがご紹介していきます!

そもそもコンテナ輸送ってなに?

コンテナ輸送とは、1956年4月26日にアメリカで始まった輸送方法です。当初は、58個のアルミ製のコンテナを船で輸送したところから始まったそうです。始まった当時は、保守的な物流業界には受け入れられませんでしたが、ベトナム戦争中の物資供給を皮切りに一気に世界中に広がりました。

コンテナ輸送が導入されるまでは、港湾の荷役(船に貨物を積み込む作業のこと)はとても重労働でした。労使関係も良くなく、荷役職員による窃盗、ストなどが横行、運賃に対する人件費の割合も高かったようです。コンテナ輸送の導入を機に荷役の効率化が進み、荷役にかかる時間や労力も大幅に短縮されました。

現在、荷役にかかる時間は、1コンテナあたり約7分。1つの船に換算すると合計8時間くらいだそう。コンテナ導入以前は、一つの船に荷役するのに全てて作業で1週間もかかっていたそうです。。ものすごい効率化ですね。

*もっと詳しく知りたい方は、コンテナ物語という本があるので、読んでみてください^ ^

LCL・FCLってなに?

さて、すこし前置きが長くなりましたが、本題に入っていきます。

物流の世界で頻繁に出るのが、FCL、LCLという言葉です。

正式名称は以下の通りです。

FCL=Full Container Load

LCL=Less than Container Load

私もそうでしたが、言葉ではぜんぜんピンとこないと思うので、それぞれ丁寧に解説していきます。

FCL(Full Container Load)

FCLとは、コンテナ一つを丸々貸し切る方法です。1つのコンテナに対して、荷主(発送主)は1つです。

基本的に海上運賃は、コンテナあたり〜円という形で決まります。

ある程度の数量があるものを運ぶ場合は、FCLで輸送することが一般的です。

LCL(Less than Container Load)

LCLとは、1つのコンテナを色々な人でシェアして輸送する方法です。別名、混載便とも言われています。

海上運賃は、一般的にはRTという単位に基づいて決められます。

RTとは、Revenue Tonの略で、貨物の容積(=M3)と貨物の重量(=MT)のいずれか大きいほうを適用することを意味しています。例えば、輸送したい貨物の容積が14㎥で、重量が15MTだった場合、RTは15になります。この状態のことを、業界では”重量勝ち”なんて言い方をします。(その逆は”M3勝ち”と言います。)

貨物の数量が少ないときは、LCLの方が割安に輸送することができます。

それぞれの特徴

これまでで、おおまかな言葉の意味は理解できたと思うので、今後はその特徴について、実務的な観点からご紹介していきます^ ^

FCLの特徴

○積み替え時のトラブルが少ない

一般的にFCLは、LCLと比べて積み替えでのトラブルは少ないと言われています。仕向地(届け先)まで一切コンテナを開けることがない為です。

例えば、東京→シンガポール→イスタンブールの航路で貨物を持っていく場合、シンガポールで一度貨物の積み替えを行います。その際、FCLの場合はコンテナ丸ごとをシンガポール→イスタンブール行きの船に積み替えるだけですが、LCLの場合は、他の荷主の貨物もコンテナに入っている為、シンガポールで一度コンテナを開けて、再度積み直すケースがあります。非常に稀ですが、このタイミングで貨物の破損等のトラブルが発生することがあるようです。(入社3年になりますが、今のところ私は経験していません。)

○貨物の数量によっては、運賃はFCLの方が安い

上述の通り、数量が少ないときはLCLの方が安く輸送出来るのですが、その境目は私の経験上コンテナ半分です。コンテナ半分のときに、LCLとFCLの運賃が均衡するイメージです。これはもちろん起用する船会社によっても異なるので、都度確認が必要です。

また、全体的にFCLの運賃に比べてLCLの運賃が安い時があるのですが、コンテナ容積の6割くらいのRTになるとLCLは引き受けてもらえないケースが多いです。その場合は、FCL一択となります。

LCLの特徴

○段積み不可料金が発生することがある

LCLで船を見積りを取るときに、”段積み不可料金”という言葉が登場することがあります。

段積み不可料金とは、自分の貨物の上に何も載せないことを保証する為の料金です。通常、LCL便では貨物の重さに関わらず、容赦なく詰められるだけコンテナに詰められます。しかし、輸送する貨物の中には、一定の重量に耐えられないもの、出来れば上に何も載せたくないものがあります。その際に、自分の貨物の上には何も載せないでくださいね、というのを保証してもらう為に払うのが”段積み不可料金”です。

輸送業者からすると、”段積み不可指定でなければその上に貨物を詰めたので、その分損したスペース分の運賃を払ってくださいね”というイメージです。

確認不足であとからびっくり、ということもありがちなのでご注意ください。

○現地費用が割高

LCL輸送ではほとんどの場合、現地費用が割高になります。

これは輸送の形態を考えると良くわかるのですが、以下が理由です。

○LCLの場合;

色々なお客さんの貨物を混載しているため、最終目的地の港に到着した時に、まずはコンテナから全部荷物を下ろし、それぞれのお客さんが取りに来るまで倉庫に保管する。この為、貨物の保管費用、港湾業者の作業料が割高になりがち。

○FCLの場合;

コンテナ丸ごと1つの客先の貨物なので、客先もコンテナごと引き取ることができるため、港湾での作業が非常にシンプルかつスムーズ。だからこそ費用もLCLに比べて割安で済む。

まとめ:便利なコンテナを有効に活用しましょう!

今回は、コンテナ輸送の基礎である、LCL/FCLについてご紹介しました!

物流用語にはたくさんのアルファベット3文字が出てきますが、今回の2つは特に大事です。夢に出てくるまで勉強することをおすすめします。笑

物流関係の記事は今回が初めてですが、今後も有益な情報を発信していきたいと思います^ ^

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